2009年。 当時の私は、入社25年の“仕事一筋のサラリーマン”でした。
営業・マーケティング、そして出向先では役員として経営にも携わり、周囲からは「エリート」と呼ばれることもありました。
しかし心の奥では、どこか満たされず、しっくりこない感覚を抱えていました。
趣味もなく、家庭も顧みず、ただ働くだけの日々。 そんな私の人生を大きく変える出来事が、突然訪れたのです。
仕事の合間にふらりと立ち寄った繁華街。
「手相鑑定」と書かれた看板の前に座る、年配の女性占い師と目が合いました。
正直、冷やかし半分。
妻から「占いは面白いわよ」と言われても、 「占いなんて怪しい!」と一蹴していた私です。
しかしその日は、なぜか足が止まりました。
暇つぶしのつもりで「本当にこの金額だけ?」と念押しし、鑑定を受けることに。
ところが―― 鑑定が始まった瞬間、私は衝撃を受けました。
過去も、心の内側も、すべて見透かされている。 まるで丸裸にされたような感覚。 そして同時に、胸の奥から湧き上がる爽快感。 「まだ頑張れる。もっと楽しい人生がある。」 そんな希望が一気に広がったのです。
この時はまだ、自分が占いの世界に入るとは夢にも思っていませんでした。
その後、「何か趣味でも始めよう」と習い事を検索していると、 あの手相鑑定のお店が占い教室を開いていることを知りました。
「土曜なら行ける。基礎科だけなら面白そうだ。」 軽い気持ちで通い始めた手相教室。
しかし、学べば学ぶほど楽しくて、気づけばプロコースまで進んでいました。
まだ講座が終わらないうちから、周囲の人の手相をみると 「当たってる!」 「相談してよかった…」 涙を流して喜んでくれる人まで現れました。
その瞬間、胸に強い思いが芽生えました。
「この技術で人の役に立てるなら、それを使わない方が罪だ。」
東京ビッグサイトの販促イベントで、偶然立ち寄ったパワーストーンのブース。
興味もなかったはずの石の輝きに、なぜか心を奪われました。
店員さんと話すうちに、私は占いの夢を語っていました。
すると突然、 「うちの販売店になりませんか?」 というまさかのオファー。
「いやいや、私はただのサラリーマンですよ!」 と断る私に、 「○○円以上仕入れてくれたら代理店にします!」 と押し返され、気づけば心が動いていました。
家に帰って妻に相談すると、 「面白そうじゃない♪」 と即答。
不思議なことは重なるものです。
2010年夏。 仕事の途中で歩いていた鎌倉・若宮大路。
ふと目に入った「テナント募集中」の看板。
普通なら無視するところですが、 その瞬間、胸の奥で何かが“カチッ”と音を立てました。
「これは運命だ。」 そう感じた私は、不動産屋に連絡し、 とんとん拍子で契約が進んでいきました。
しかし、器があっても一人では店はできない。
そこで、占い教室で出会った仲間、元同僚、取引先の占い志望者などに声をかけ、 総勢9名が私の想いに賛同してくれました。
オープン準備は徹夜の連続。
ホームページは知人のコンサルティング会社が年末ぎりぎりまでかけて作ってくれました。
完成日は12月30日。 本当に感謝しかありません。
初詣で賑わう鎌倉。 そんな中、私たちは震える思いで店をオープンしました。
手相・タロット・カラーセラピー。 小さなスタートでしたが、確かな一歩でした。
私はすぐに会社を辞められず、 妻と仲間に店を任せ、夜や土日に参加する日々。 それでも皆が支えてくれました。
そして2013年3月末。 29年間勤めた会社を円満退職し、 本格的に占いの道へ。
ひとつの手相鑑定が人生を変え、 偶然の出会いが縁をつなぎ、 仲間の力が未来を押し出してくれた。
鎌倉フォーチュンは、 「人の笑顔をつくる場所でありたい」 その想いから生まれたお店です。
これからも、 もっともっと多くの方の心を軽くし、 笑顔を増やす存在であり続けたいと思っています。
鎌倉フォーチュン
ファウンダー
川口克己

